Before施工前
After施工後
こんにちは。
九州では大変な事になっていますね。
もし同じ状況が関東に起こってしまったらと思うとぞっとします。
日頃から備えを万全にする事が重要ですね。大きな自然の力の前には人間は無力です。
変えられるものは変える努力をし、変えられないものは受け入れる。
人はこれしかできないのですから。
さて季節も進み、七十二候では今日からは「葭始めて生ず(あしはじめてしょうず)」です。
水辺の葦が芽を吹き始める頃。芝生も芽を吹き始めていますね。
今回は前年芝を張っていたのですが、夏を越えてから調子が悪くなり、
ついには枯れてしまった為、芝生を張替る事となりました。
枯れてしまった原因は排水不良と思われます。
4面を建物とコンクリートブロックに囲われ表層水の水の逃げ場がなく、もともとの地盤も排水が緩やかな土質でした。
今回は、物理性の改良を行います。
現況土の上に良質土を盛り、表面排水ををするように微勾配をとります。
南側はブロックが高いためにその方向には排水は取れません。
砂利を敷設する部分がありますので、境目に縁石を設けその縁石を越え表面水が流れるようにします。
地盤が元の高さより高くなるため、それだけでも排水効果があります。
畑の畝等も同じ考えですね。水はけを良くするためには土を高く盛る事です。
植木でも湿り気が嫌いな木は少し高く植えます。
床土もパーライト等を混合し、排水性と通気性の改良を行います。
水が溜まらないように出来るだけ凸凹の無いように張っていきます。
凹部があるとそこに水が溜まりますが、この時サッチと呼ばれる芝の刈りくずが溜まる事があります。
これを放置しておくと雑菌が発生し、病気の原因となります。
サッチは出来るだけ取り除くといいのですが、目土をして凹部を埋める事により、
少量のサッチはこの目土により、分解されたりもします。
定期的に目土を入れたり、芝刈り後の刈りくずをしっかり取り除く事が良好な芝生を保つ第一歩ですね。
これからは芝生が青々と生育する季節!
芝張りや張替え、芝管理のご相談などは、木村植物園造園事業部までぜひお問い合わせください。
張り替え前の芝生です
新芽もなく枯れてしまっています。周りには雑草が早くも生え始めていますね
フェンス際
フェンス際はほとんど芝がありません 1か月後には雑草に埋め尽くされてしまいそうです
表面を剥がしました!
表層の土をはがして平らにしています 左のブロックに向かって水が流れるようにしています