こんにちは お庭番です。
前回、 芝の張り方の流れ をご紹介しました。
今回からは芝の張り方の各項目ごとに説明をしていきたいと思います。
本日は
1. 芝の種類の決定
についてお伝えしていきます。
1. 芝の種類の決定
みなさん、芝にもいろいろな種類があります。
まず、大きく二つに分けると 暖地型芝草 と 寒地型芝草 に分けられます。
暖地型芝草とは
その名の通り、熱帯から温帯にかけて利用される芝草で、
冬には休眠し、茶色く枯れあがります。
寒地型芝草とは
「西洋芝」とも呼ばれる温暖地から寒冷地にかけて利用される芝草で、
冬に生育は停滞しますが、休眠せずに緑を保ちます。
張芝の利用はできません。
暖地型芝草の芝
暖地型芝草には代表的なものにシバ類、バーミューダグラス類があります。
まず、シバ類とは、日本が原産地の芝草で葉の大きさによってその種類が分けられています。
ノシバは公園・ゴルフ場・競技場のほか、飛行場・道路法面・堤防などで使われます。
コウライシバは公園・ゴルフ場・競技場のほか、庭園にも使われます。
ヒメコウライシバは暖地(気候の暖かい地方)の公園・ゴルフ場・庭園に使用されます。
ビロードシバは小さな公園・暖地の庭に使用されます。
(この芝はほとんど流通しておらず、入手が困難です)
またコウライシバを品種改良したTM9という芝草もあります。
(トヨタ自動車開発商品)
TM9は背丈が伸びにくく従来品の1/2程度であることが特徴で、公園・河川法面・庭園などに利用されます。
シバ類は多くの種子を生産しない反面、ほふく茎をのばして増殖します。
そのためシバ類を使って芝生を作るときは、四角く切られた芝を張って芝生を作ることが通常の施工方法となります。
次に、バーミューダグラス類とは種まきまたは苗によって芝生を作る暖地型の芝草です。
日本に自生するバーミューダグラスは大型で質があまりよくないため芝草として利用されることはあまりありません。
アフリカ原産のアフリカバーミューダグラスはバーミューダグラス類の中で最も小型で繊細な芝生です。
庭園・ゴルフ場テニスコートなどに用いられます。
バーミューダグラス交雑種はティフトン(アフリカバーミューダグラスとバーミューダグラスを混ぜたもの)と呼ばれ、これは苗によって芝生を作ります。
強健さと繊細さを兼ね備えているためサッカースタジアム・野球場・陸上競技場のオーバーシード(芝生が一年を通して状態の良い緑を保つために暖地芝と寒地芝の2種類を生育すること)のベースとして利用されます。
次回は寒地型芝草の芝についてご紹介します。お楽しみに!
★施工例紹介
移植、枝おろしの時期ですね。木村植物園では剪定に限らず幅広い要望にお応えしています。
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