こんにちは お庭番です。
前回、 芝の種類の決定 ということで、 寒地型芝草について ご紹介しました。
植える芝の種類が決定したということで、本日は 芝地の土壌づくり
についてご紹介します。
芝地の土壌づくり
芝生の根の大部分は地表の約10㎝程度の範囲に根を張っているため、
この10㎝層の性質が、芝生の生育に最も影響を与えます。
そしてさらにその下地表から約30㎝程度の層は排水性や通気性に影響するため、
この地表から約30㎝までの層を芝生の土壌づくりの対象とします。
芝生の生育に適した土壌にするには、以下の4つの改良が必要になります。
①排水性・透水性
②保水性
③耐踏圧性
④土壌構造の改善
まず、①排水性・透水性の改良について芝地にしたい土壌がかたくしまったような粘土層の場合、余分な水分が土壌中にたまり根が酸素不足になって枯れてしまいます。
そのため、余分な水分を早く排水させるために、粘土質の土壌では砂やバーミュキュライトなどを客土します。
次に②保水性について、雨が降ったり水やりをしてもすぐに乾く土壌では芝生は枯れ始めます。そのため保水力の小さい土壌では客土をして保水性を増すか、ピートモスやパーライトなどの土壌改良資材を用いて保水性を改善します。
次に③土壌の耐踏圧性について、芝地の土壌は踏圧により堅密化して芝生の生育を衰退させます。そのため、土壌には比較的踏圧に耐える砂の割合を高めておくのが良いです。
また堅密化した芝生では、表面を適宜切断したり、穴を開けたりして通気性を良くします。
最後に④土壌構造の改善について、土壌構造は土壌中の水分や空気の割合で違ってきます。
そのため目的に合った土壌構造をつくる必要があり、例えばゴルフコースのグリーンでは、耐踏圧性、良好な排水性、通気性などが要求されるため、砂・年度・改良資材などを適宜な割合で混合してつくる必要があります。
今回長々と紹介させていただきました。お庭のご利用状況に合わせて、土壌づくりを行うことをおすすめします。
ご自身では難しいという方はお庭番が承りますのでお気軽にご相談ください!
★施工例紹介
移植、枝おろしの時期ですね。木村植物園では剪定に限らず幅広い要望にお応えしています。
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