厳しい暑さが続く 8 月は
庭木の場合には暑さによる乾燥で水切れ状態となり、夏バテどころか瀕死の状態にもなってしまいます。
水遣り
毎日こまめに水をやることが良いように思われがちですが、これはあまり良いことではありません。こまめに水をやると、土の中の空気が少なくなって、根の呼吸が阻害されてしまいます。そうすると根は、空気を求めて地表近くに上がってきてしまいます。そして上に上がってきた根は乾燥にとても弱いので、夏など特に水遣りを忘れるとすぐに枯れてしまいます。植えたばかりの木や鉢植えなど、すぐに乾燥してしまうものは毎日水をやらなければなりませんが、地植えの庭木は毎日ではなく、数日おきに 1度にたっぷりと根の底まで水が染み渡るように水を与えましょう。そうすることで根を地下深くまで誘導することができ、乾燥が少々続いても木は乗り越えることができるようになります。また庭木は、昼間の間光合成や蒸散等多く水を使います。この水を取り戻すために夜にたくさん吸い上げます。このため水遣りは夕方にたっぷりと行うのがよいのです。
根の呼吸
庭木には水も必要ですが空気も必要です。根も盛んに呼吸をしています。水はけの良い土がよいといわれるのは、空気がたっぷりあるからです。水耕栽培は流水を使って行う栽培方法ですが、これは水を流すことによって、水の中の空気を取り込んでいるのです。また鉢植えの水遣りは、鉢の下から水が落ちてくるぐらいたっぷりと与えます。これは水遣りと同時に空気を入れ替えるという意味で良いのです。 植えたばかりの庭木、芝生は根が浅いので、水切れ状態になりやすいですから特に注意してください。庭木は水がないと養分も吸収できません。たっぷり水を与えてかわいがってあげてください。