害虫対策
木々にとっては、梅雨の間に多くの水分を補給し、活発に活動する時期です。しかし、この樹木の活動を阻害するのが害虫です。春先もそうですが、この時期にも気をつけなければならない害虫がたくさんいます。
痛い毛虫の代表イラガ
イラガと名の付く蛾は、イラガ、ヒメクロイラガ、ヒロヘリアオイラガ、アオイラガなどいろいろいますが、いずれも雑食性でカキ、サクラ、ケヤキ、カエデなど多種類の樹木の葉を食害します。この幼虫は、体に多くの肉質の突起をもち、これには多数の有毒刺があります。これに刺されると電撃な痛みが走りますので、ご注意ください。幼虫は今の時期から 10 月ころにわたって発生が見られますので、見つけたらスミチオン乳剤 1,000 倍、ディプテレックス乳剤 1000 倍などを散布してください。
雑食性のコガネムシ
コガネムシは、害虫というよりも昆虫と呼んだほうが良いように思われるかも知れませんが、これが雑食性で、マキ、バラ、モモなど各種樹木の葉を食い、庭園の害虫としてきわめて重要なのです。昼間は姿が見えないのですが、夕方になると樹上に飛来して食害します。集団で飛んできて暴食し、被害は短期間に広がりますので、注意してください。防除には、これも同じくスミチオン乳剤 1000 倍、ディプテレックス乳剤 1000 倍などを使用します。しかし、つぎつぎと新たな個体が飛来しますので、安心しなでください。 この他にも、多くの樹木の葉を色あせさせるハダニ、ツツジやサツキの葉を白いカスリ状にするグンバイムシなどは年に何度も発生しますので注意が必要です。