木々の新芽が落ち着き、いよいよ植物にとって活動的な期間となりました。新芽が落ち着いて間もないこの時期ですが、さっそく行わなければならない作業がいろいろとあります。
サツキ ・ ツツジ類の刈込み
春先のこの時期、サツキ・ツツジ類の花で楽しまれていることと思いますが、これらは花が終わってというより、まだもう少し楽しみたいなと惜しまれるぐらいの時に刈り込んでしまうようにしましょう。刈込みが遅れると、後々の芽吹きが遅くなり、来年の花付きが悪くなってしまいます。7 月中旬ぐらいには来年の花芽の分化が始まりますので、その後の刈込みは避けるようにしましょう。適期に刈込んでも、また芽が伸びて樹冠から飛び出す枝が出てきますが、それは秋から暮れにかけて、その枝だけ軽く切り詰めて樹冠を整えるようにしてください。
マツのみどり摘み
マツを間延びしていない美しい枝振りに仕立てるために欠かすことの出来ない作業としてみどり摘みがあります。「みどり」とは棒状になって伸びた新芽をいいますが、このみどりを摘む作業もこの時期の作業として欠かかせないものです。この作業は手で行います。ハサミを使うと葉の一部も切ってしまい、葉が開いた時、葉先が赤くなって見苦しく見えます。手で摘むとそれがないのです。ですから手で摘まめる程度の時期(棒状の新芽が長さ 10 ㎝程度の時期)に行うようにしましょう。みどりの摘み方ですが、勢いのよい新芽は元から除いてしまい、その脇から出ている小さな芽の先を三分の一から半分程度摘み取るようにします。枝を伸ばしたい部分に関しては長めに残すようにしてください。