本日は、平塚市在住のM様宅にお邪魔しました。
M様は年2回ほどお庭の手入れをさせて頂いております。
数年前からですが、それまでは、他界された ご主人がお庭の手入れをされていたそうで
想いの詰まった沢山の木々がお庭いっぱいに植えられています。
M様の楽しみは春になると咲きほころぶサクラの花、これもご主人が植えられた大切な木だそうです。たくさんの樹木をうまく避けるように枝を伸ばし、毎年満開になるとの事。
やはりサクラは日本の心ですね。他に栗の木は今年も沢山実をつけ、栗ご飯などにされたそうです。
お庭の足元に目を移すと自然に生えてきた実生の植物も多く、うまく既存の植物と共存しています。
アケビのツルなどもあり、そのまま冬まで取っておいて、お正月飾りなどに使うそうです。
自然の成り行きを大切にし、活用される。とてもいいですね。一見樹木量が多いかなと思いますが、地面を見ると自然のコケが生え、小さな通路がいい雰囲気を醸し出しています。その部分だけ切り取ると苔むした山の中の風景にも見えます。日照が入りすぎるとこの漢字にはなりません。落葉樹が多く、冬は光が入るので夏は木陰になり、冬は日が差すという落葉樹ならではのいい環境が出来ています。大きなヒマラヤスギなどもありますが、隣のマンションの目隠しになっていたりして、お庭の木々はとても役に立っています。やはり緑は大事ですね。人は森から生まれたといいますから、このように緑に囲まれた環境こそ本来の人間にとってのいい環境なのかもしれません。そして想いのこもった木々はただの木ではないのですね。
逝かれた人との想いと共に生きられている。
込み合っているから簡単に伐採しましょうとは言えませんね。そういったお心をしっかりと汲み取って、今後もご提案をさせて頂こうと思いました。
この度は急なお願いにも関わらず、快くお話しいただきましたM様には本当に感謝いたします。ありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。